サリチル酸は古い角質を取り除く効果が高い
サリチル酸とは、皮膚科やクリニックのケミカルピーリング、ピーリング効果のある化粧品にも用いられる成分です。
肌表面の古い角質を取り除く効果が高く、加齢や乾燥やストレス等で低下しやすい、『ターンオーバー(肌再生)の促進』に働きかけます。
ニキビ跡の改善に有効的なサリチル酸ですが、すべてのニキビ跡に効く訳ではないので、ニキビ跡の症状に合わせて使うことが大切です。
サリチル酸で治療することができるニキビ跡の種類
サリチル酸で治療ができるニキビ跡は、『赤みのあるニキビ跡』と『色素沈着したニキビ跡』です。
赤みと色素沈着は、肌表面のトラブルなので、サリチル酸でターンオーバーを促すことで、症状の改善が得られます。
逆に、『クレーター状のニキビ跡』や『ケロイド状のニキビ跡』は、ターンオーバーが行われない『肌内部のトラブル』なので効果はありません。
クレーターやケロイドに関しては、肌内部で起きているトラブルの再生に効く、MAXピールなどの『レーザー治療』が最適です。
サリチル酸は、ニキビ跡の症状の中でも、肌表面に起きている赤みや色素沈着に有効的で、それ以外の肌内部で起きているニキビ跡は、機械を使った治療が良好となります。
皮膚科や自宅で行えるサリチル酸の治療方法一覧
サリチル酸の治療は、皮膚科だけではなく自宅でも行うことが可能です。
治療方法にもよりますが、『一年程度』で効果の実感が期待できます。
ただし、効果だけではなく、副作用のリスクが高い治療方法もあるので、納得した上で行ってください。
サリチル酸エタノールピーリング
皮膚科や美容クリニックで受けられるケミカルピーリングです。
一回あたりの値段は、『1万円前後』となります。
治療内容は、顔全体に専用の薬剤を塗布して、10分程度置いた後にふき取っていくものです。
従来あった、フルーツ酸の一種であるAHAを使った、グリコール酸ピーリングよりも、肌内部まで浸透するので、『高いニキビ跡改善効果』が得られます。
また、肌内部にある、真皮のコラーゲン生成も促される為、『浅い凹凸状のクレーター』であれば目立たなくなります。
副作用は、『痛み』や『炎症』という肌トラブルと、『耳鳴り』や『頭痛』や『めまい』などが報告されています。
サリチル酸マクロゴールピーリング
皮膚科や美容クリニックで受けられるケミカルピーリングです。
一回あたりの値段は、『1万円〜1万5千円』が相場となります。
サリチル酸エタノールピーリングよりも、安全性と有効性が高いので、『高いニキビ跡改善効果』がありながら、『副作用の心配がない』です。
ただし、敏感肌の方には、多少の『赤み』や『痛み』が出ることもあります。
サリチル酸ワセリン軟膏
皮膚科や美容クリニックで処方される軟膏で、自宅でケミカルピーリングが行えます。
一度の処方代金は、『千円前後』となります。
使用方法は、洗顔後(朝・晩2回まで)に、ニキビ跡に軟膏を薄くのばすだけです。
副作用のリスクは殆どありませんが、軟膏の濃度が10%など高い場合は、『かゆみ』『発赤』『熱感』を感じることがあります。
サリチル酸入りの洗顔料
ドラッグストアやネットで購入できる、サリチル酸入りの洗顔料(ロート製薬、コーセー、DHCなどから発売)を使って、『ピーリング効果』によるニキビ跡の改善効果を得られます。
使用時の注意点が二点あります。
一点目は、『週1回〜2回の使用に留める』です。
連日の使用は、古い角質だけではなく、新しい角質まで取り除かれて、肌機能低下から、紫外線や摩擦などの刺激を受けやすくなり、ニキビ跡の悪化を招きます。
二点目は、『使用後の十分な保湿』です。
サリチル酸を使った洗顔では、肌に必要な角質まで取り除かれる為、乾燥や肌のツッパリ感を起こしやすいです。
以上の注意点に気をつけながら、使用を行ってください。
妊娠中の使用は医師に相談をすること
妊娠中のサリチル酸の使用は、胎児の『奇形』の心配があるため、予め、医師に相談することが大切です。
一部の専門家の間で、サリチル酸の経皮吸収(皮膚からの吸収)が原因で、サリチル酸の『催奇性』から、妊娠中の胎児の『奇形リスク』を高めるのではないかという話があがっています。
確実な研究結果が出ている訳ではないですが、可能性が指摘されている限り、安全とは言い切れないので、妊娠中の使用は医師に相談した上で行ってください。
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